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奥村土牛素描展 ー美の原点に触れるー

2000年6月26日-7月11日


「釈迦十大弟子」79.5×55.5cm 昭和53年

近代日本画を代表する画家、奥村土牛。


土牛が生涯を通じて本画制作以上に時間を費やし、鍛錬を重ねたのが「素描・デッサン」する事だった。

「視る」ことが画家としての基本と考えたその素描は、たった一本の線とほんのわずかな色で、形態といい、内実といい、見事に捉え表現してしまっている。

こんなに暖かく、無心で、しかも適確な線を引ける画家がどれほどいるだろうか。

主に八十歳代から九十歳代初めの、土牛の最も良い時期とされている素描約12点の展観となる。


(美術評論家・草薙奈津子 2000年6月30日東京新聞夕刊)

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